【きっかけ】
これも知ったきっかけはコミケのチラシだったような。女性向け、なおかつBLではない18禁って初めて聞いたなーと思いつつも購入。あれ、なんだか私立大成学園物語と似たようなパターンですね。そして購入後の感想も似たようなものでした。あそこまでひどくはなかったけれども。
【グラフィック】
絵柄はかわいらしい感じで、わりと好感が持てます。スチルがどうとか、塗りがどうとかはあんまり覚えてないです。
【システム】
あまりよくは覚えていないので割愛。覚えていないので、プレイ時に特に不満は感じていなかったんじゃないかと思います。
【シナリオ】
覚えている限りで、各シナリオに対する突っ込み所を列挙します。
弁護士:食事に誘われて、他のキャラ狙いだったから断ったにも関わらず、次に会ったときに「この前約束しただろう」とか言われて強引に連れて行かれたのには唖然としました。人の話、聞けよみたいな。同様に、アメリカに行くとか行って旅立ち、何年か後かに向かえに来たと思ったら、金髪の美女と可愛い子供の写ってる写真を見せてきて、「向こうで挫折してつらいときに慰めてくれた女性と結婚した」とか言われたときには本気で頭かち割ろうかと思いました。主人公とは手紙のやりとりしてたんだろ、近況報告より、そういう連絡こそ寄こせよ!みたいな感じで。三年間も気持たせて待たせたあげく、当日に結婚してましたとか何事さ。そもそもそれだけ言いに飛行機に乗ってくるなよと。途中で選択肢街下駄西南でしょうが、このEDはないんじゃないかと。あとはなんかいきなり恋人同士になっていたりとか。エロシーンの回数はそれなりにあったんですが、くっつくまでの課程が唐突すぎて、なんでいきなりこうなるの?みたいな印象がぬぐえませんでした。
ヤクザ:いきなりレイプしてきて、あれよあれよという間に同棲。あれ、主人公は家族の思い出の残る家を手放したくなかったんじゃ……っていう疑問がわいてきます。しかも金のために主人公に売春させようとしたくせに、客が主人公に手を出そうとしたら、逆ギレして相手を殴りつける。ハァ?ッて感じでした。あと最後はヤクザの世界から足を洗おうとしたけど、組織の人間にヤクザが刺されてBADED。これを見たときに頭に浮かんだのは陳腐の二文字でした。なんていうか、あまりにもひどい。たぶん途中の選択肢を間違えてなければ、刺されないで幸せになるEDもあったんでしょうが、BADEDで萎えたおかげで、もう一度やり直す気にはなれませんでした。というか、そもそも乙女向けゲームのユーザーがヤクザとの恋愛を楽しみたいと思ってると思ったんでしょうか?
デザイナー:細部はあまりよく覚えてませんが、一番印象に残りかつ理不尽を感じたのはデザイナールートの途中で主人公が体調を崩すところです。そこで病院に行くと、兄と同じ病気で助からないと言われ、デザイナーの腕の中で死んだり、デザイナーの前から姿を消して主治医に看取られるEDが待ってます。でも病院に行かないと「風邪だったみたい」で何事もなかったようにストーリーが進みます。え、普通逆じゃないの?病院に行かなかったから、手遅れになって死ぬというのならともかく、この分岐は納得できない。EDより何より、その印象が強烈に残っています。
それ以外:一応上記3人がメインキャラで、あとは隠し含めサブキャラになります。メインキャラにはHシーンも複数用意されていますが、サブキャラには各1回ずつで、シナリオも短め。上記デザイナールートで病院に忘れ物を取りに戻ったら主治医にレイプされてEDになったり、学校の助教授にレイプされてEDを向かえたりとか、そんな感じのが多いです。全体的にレイプ率高し。無理やり系も嫌いじゃないんですが、こうもそればっかりだと飽きます。あと死人も多いです。主人公孤児なのですが、新しくできた家族は全員死亡、しかもルートによって自分も死ぬし、相手(ヤクザ)が死んだりと盛りだくさん。他キャラ全員クリアすると、義理の兄さん落とせたらしいので、近親相姦スキーとしては興味をそそられるところではありましたが、その前に挫折。GOODEDに行き着くまでの選択肢とかがかなり厳しかったように思えます。
【雑感】
18禁ゲームで、なおかつ攻略対象に女性がいるということで、百合エロシーンを期待していましたが、なかったのが残念です。百合エロがあればあと1点、2点くらいは評価を上げてもよかったかもしれない(笑)18禁乙女としては最初とのことでしたが、それならもうちょっとがんばって欲しかったと思う。ジャンル自体が出始めということで作れば売れると思っているのかもしれないけど、もう少し購入者が何を求めているかとかいうことを考慮に入れて欲しい。いくらジャンル自体が黎明期で作品が少なくても、一度買って失敗したと思ったら、同じメーカーの作品は二度と買わないです。
2007/05/18
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